言葉のリサイクル

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人の喜怒哀楽を動かすインターネット

 北アフリカ・リビアの国民は経済的に困窮していたわけではない。以前に見たインタビューで、ある男性は「カダフィ大佐のおかげで贅沢な暮らしをしている」と語っており、それ以上に人々を苦しめた言論統制や自由の剥奪が爆発した形となった。
 
 中東・北アフリカで発生した民主化運動で重大な役割を果たしたのはインターネットであり、Facebookやツイッター、メールであった。次々とデモを呼びかける国民。端を発したのはエジプトであったが、瞬く間に自由を求める声は各国へ飛び火した。この地域だけではなく中国にも飛び火し、ネット上での呼びかけに中国公安当局は神経をとがらせている。中国では年間1万以上の暴動が国内で発生しており、潜在的に政府高官の汚職や生活への不満が存在している。
 
 ニュージーランドでは大地震が発生し、26日の時点で145人の死者が出たことが明らかになっている。地震発生当時、がれきの下にいた日本人留学生から日本の家族や友人に「生きている」「苦しい」などといったメールが送られた。Facebookでは「何でもいいからいきとって」といった応援の声が寄せられている。
 
 京都大学の入試で試験中に「Yahoo!知恵袋」に携帯で入試問題を投稿、誰かがそれに答えるという不正が発覚した。「Yahoo!知恵袋」は日常などの素朴な疑問を投稿し、誰かがそれに答えるというサイトであり、同様のサイトはいくつも存在する。同大の入試で”カンニング”をしたのは「aicezuki」のハンドルネームを名乗っており、同志社大学の入試でも同一ハンドルネームでの書き込みが確認された。
 
 情報発信が報道機関や一国の政府だけではなく、一個人が簡単にできるようになった。「自由を」と声を上げる国民、「助けて」と声を上げる若者、いずれも携帯電話を片手に命がけで行動したのである。そして不正のためにネットを使った愚かな者。仮にその者が合格して大学に入ったところでいずれつまずくことになる。
 
 今回の入試不正は何の罪に問われるか。漏れるはずのない問題を試験中に漏洩させているのだから偽計業務妨害罪に問われる可能性がある。
 
 社会に出るということは常に携帯電話を持っていられることではない。人の価値というのは何も持ち合わせていないときにどんな行動に出られるかにある。それは危険を目の当たりにしたときにはっきりする。公明正大に生きている者は最初に手を差し出す。しかし何かに負い目のある者は後ずさりさえもできない臆病者のままである。
 
 
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Yahoo!知恵袋に投稿され、解答されたページ↓
chiebukuro
★ 数学「途中計算もよろしく」英語は6分後返答 京大入試(朝日新聞・11/2/27)
★ 不正に気づいた回答者「あなたを特定します」(読売新聞・11/2/27)
★ 入試問題流出 大量投稿、どうやって?(産経新聞・11/2/27)
 
 

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