言葉のリサイクル

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最近の報道で見える容疑者の顔

 最近ニュースを見ていると、警察署に入ったり出たり移送される容疑者の顔が報道されることが多い。かつては新聞でもニュースでも容疑者の顔は出たものであるが、その後は重大事件でない限りはあまり顔が公にならなくなった。しかし昨今は重大事件ではなくても顔が映される。
 
 裁判で有罪が確定するまでは推定無罪の原則があるから、容疑者の段階で顔を公表することは人権上の問題もあったのかもしれない。しかしあくまでも「容疑者」として扱っているので、報道側も昨今の犯罪情勢を考えて顔の公表に踏み切っているのだろう。
 
 多くの警察官に囲まれて報道のカメラを一瞥(いちべつ)する容疑者。ふてぶてしい態度の者もいれば薄ら笑いをしている者もいる。犯罪を行った割には堂々としているものである。
 
 顔の公表で犯罪の抑止力になればよいが、残念ながら法を犯す者にはあまり意味のない社会的制裁かもしれない。いつものことながら、ああいう映像を見て法を犯してはならないと考えるのはもともと犯罪行為と無縁の善良な市民である。
 
 容疑者の情報で重要なのは顔だけではなく住所も同じである。かつて関東地方のある地域でわいせつ事件が発生した時に、不審者情報が学校長から警察に知らされた。警察はその情報から一人の男を割り出してスピード逮捕にこぎ着けた。
 
 この男は以前にわいせつ事件で逮捕された時に住所が公表され、校長が男の住所が学区内であることを懸念し、「不審者がいたらすぐに知らせて」と保護者にあらかじめ連絡をしていた。それが奏功し早期逮捕につながったのだ。
 
 性犯罪に限っていうと、前科者の居場所を公表する取り組みは遅々として進んでいない。子供が被害者になる犯罪は増えているが外国並みにチップを埋め込むという方法や、住所を公開するという流れは日本では進んでいない。性犯罪被害者が一生苦しむかもしれないほどの害を被っているのだから、犯罪者にも同様の苦しみを与えるべきである。
 
 犯罪者のプライバシーを守ることは更生をする上で大切なことである。しかしそれが被害者のプライバシーを上回るようであっては絶対にならない。
 
 
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