大阪市西区のマンションで男女2人の幼児の遺体が見つかった事件で、大阪府警捜査1課と西署は母親の女(23)を死体遺棄容疑で逮捕した。女は容疑を認め、「子どもの世話が嫌になり、いなければ良かったと思い2人を残して家を出た」と供述。大阪府警は育児を放棄したことが2人の死につながったとして、殺人や保護責任者遺棄致死容疑での立件を検討している。
マンション住人からたびたび「異臭がする」との話があり、管理人が西署員と部屋に入って遺体を見つけた。部屋はゴミが足の踏み場もないほど散らかっており、2人の遺体は全裸で、死因は栄養不足による者とみられている。
女は「ご飯をあげたり、風呂に入れたりするのが嫌になった。ご飯も水も与えず、子どもたちだけで生きてはいけないことは分かっていた。助けてやらなければ、という気にはならなかった。1週間後には死んでいるかもしれないと思った」と話している。
当初は子どもが可愛かったようで、ブログにその愛情を綴っていた。「(こどもの名前)の服を探しに行って着せ替え人形のようにオシャレすること」、「我が子に対面したときは、言葉にならないほど嬉しかった」などと記されており、更新は08年4月23日が最後となっている。
育児放棄(ネグレクト)や虐待、保護責任者遺棄などという言葉があまりにも一般的になりすぎているのが怖い。殺人というような言葉と一線を画しているように捉えられるのが恐ろしい。もしかすると「殺人ではないから」くらいの感覚で安易な気持ちで凶行に走っているのではあるまいか。犯罪は流行りでもなければブランドでもないのである。
物事が何でも細分化されるようになった。人を死に追いやる罪は殺人、傷害致死、過失致死、保護責任者遺棄致死、強姦致死、強盗致死などあるが、それは法律が人を裁く上で必要な定義であることに他ならない。占いで何かのタイプに当てはめてしまえば安心するかのように、不道徳な考えをも自分を納得するために細分化して正当化する手段にする安易で稚拙な考え方が横行しているような気もする。
寄り添うように死んでいたという小さな子どもの絶望感を考えると残念でならない。女が最初にブログで記していた愛情というのは何を境に消えてしまったのだろう。そして愛情が狂気に変貌したのは一体何故なのだろう。しかしそんなこと、小さな子どもたちには何の関係もないことである。
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日: 2010年7月31日
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