立教大生殺人事件、来月で時効まで1年(2010.3.24)

 突然、自分の息子の命が奪われたことに哀しい日々を送られてきたこと思う。平成8年4月、東京・豊島区のJR池袋駅構内で、立教大学4年Sさん(当時21)が男に突き飛ばされて死亡した事件は来月11日で公訴時効成立まで残り1年とになる。政府は殺人、強盗殺人など最高刑に死刑があるものについては公訴時効撤廃の刑事訴訟法改正案を閣議決定した。6月に施行され、こうした犯罪については過去の事件にもさかのぼって適用される。Sさんの事件も対象となる予定だ。
 
 Sさんの父(64)は勤務先を早期退職して犯人を捜した。「息子さんは手を出していない」と証言してくれた女性、目撃証言に似た男を追って千葉県柏市で張り込みもした。
 
 警視庁池袋署では当初、傷害致死事件として捜査していたが、公訴時効を迎える直前に殺人容疑での捜査に切り替えた。時効が無くなる見通しの事件だが、父親は「息子の事件に時効が無くなることは感謝したい。でも、時効撤廃で犯人がつかまらないことの責任がうやむやにならなければいいが」という。
 
 ”締め切り”がなくなることで、捜査が放置される懸念もある。新しい事件が次々起こる中で、捜査員の士気が保たれるかも疑問である。ただ、こうした事件は身近なものであり、亡くなったSさんの無念を晴らすためにも捜査を継続して欲しい。
 
 この事件は容疑者の特定に至っていない。同署によると、犯人は現在30歳後半から50歳半ばとみられており、身長は約1メートル75、当時はがっちりした体格で右目尻に古い傷があった。池袋から山手線に乗り、日暮里駅で降りたとみられている。
 
 一方で、容疑者が特定されて指名手配犯を追っている捜査員が東京・上野で犯人を逮捕した。警視庁には指名手配犯をひたすら追い続ける「見あたり捜査」をする捜査員がいる。指名手配犯の写真を頭にたたき込み、繁華街などで容疑者を捜すという地道な捜査手法だ。
 
 強盗容疑などで逮捕されたのは住所不定の無職の男(28)。男は豊島区内のホテルで男性(当時22)に暴行し、キャッシュカードを奪った疑い。警視庁の捜査員が上野の路上で男を発見し、逮捕した。
 
 時効撤廃で我々も悲惨な事件を忘れることなく捜査に協力する必要があるだろう。逃げ得を許さないという考えを忘れてはならない。誰でも被害者になり、被害者の家族になりうるのだ。交番の前を通ったら、指名手配犯の写真に足を止めたいと思う。
 
  
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★ 時効まで1年、犯人捜す父のビラ配布20万枚(読売新聞・10/3/24)
★ 池袋駅構内大学生殺人事件(警視庁池袋警察署)
★ 殺人は時効廃止、ほかの凶悪事件は2倍 法務省が骨子案(朝日新聞・10/1/29)
 
 

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