歌っていいですね。
あるJ-POPをネットで試聴していると、なかなか骨太で今まであまり聴いたことのないものに出会うことがある。レビューにはさまざまなコメントが書かれている。「本当の音楽を聴いた感じがします」「今のJ-POPにこれを超えられるものはないだろう」といった具合。新鮮な音に出会うとこういった興奮がある。
人の感覚は十人十色。何を良しとして、どういった音や言葉に感動するかは文字通り、人それぞれである。画と違って音楽には色がない。気持ちの高揚は耳で体感することになる。友人に薦めることになっても「これいいから聴いてみて」という言い方しかできないもどかしさである。
音楽は刹那的だ。一秒一秒、自分の歴史が過ぎ去る時間に一瞬寄り添うだけの存在。携帯プレーヤーが流行っているのも、一分一秒を単純に過ごしたくないからであろう。
そして楽曲はずるい。我々は年を重ねるのに、色の衰えることがない。幼いころに聴いた偉大な音楽は、大人になると若くなっているからずるい。ずるいと思うのは羨ましいということ。そういう存在だから音楽というのは素晴らしい。
今の時期だと、イルミネーションにオルゴールやベルの音がよく似合う。季節と音楽は体感できるという点で似ている。今日から師走。
☆ 音符だけが音楽ではありません。鳥の声を聞いても、谷川のせせらぎを聞いても、それを音楽と聞こえる耳を養いなさい (久保田稲子・東洋文化学園元教授)
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★ 歌詞の魅力(本ブログ・07/9/10)