ノルウェー出身の3人組「a〜ha」が来年いっぱいで解散へ “Take On Me”がヒット
80年代の洋楽ブームの中で、”Take On Me”や、”Hunting High And Low”などをヒットさせた、ノルウェー出身の3人組グループ「a-ha」(アーハ)が来年いっぱいで解散することが明らかになった。来年の12月4日、母国でのコンサートが最後のステージになる。今年11月25日、1日だけの来日公演が予定されている。
82年にモートン(ボーカル)、ポール(ベース)、マグス(キーボード)の3人で結成。その後は渡英し84年に「Take On Me」をリリースするが、振るわなかった。85年にリアレンジされてからは世界的なヒットとなった。当時、彼らの母国である人口300万人のノルウェーでは「a〜haのレコードは、一家に一枚ある」とすら言われた。
印象的なイントロで始まる同曲はPVでも注目を集めた。今では珍しくないが、アニメと実写を合成したPVが曲への注目を後押しした。その後は映画「007 リビング・デイライツ」の主題歌である「The Living Daylights」を担当した。
3人は解散するが、個人としてソロ活動は続ける方針だ。
洋楽にハマったのは彼らがきっかけだった。妹が最初に洋楽に夢中になったころ、「お兄ちゃん、モートンかっこいいでしょ!」と言うので面倒くさかったがテレビに目をやると、あの忘れられないイントロが始まった。こんな旋律もあるのか、そんな風に思ってからa〜haを初め、マイケルジャクソンやマドンナ、シンディーローパーなど多くのビッグネームに圧倒されることとなった。
カラオケに行って「テイク・オン・ミー」を歌うと、イントロが出た瞬間に「あっ!懐かしい!」と言ってもらえるのは良いのだが、最後の最後であのファルセット(裏声)の高音が出せずに悶えることになる。
当時、洋楽番組が多かったこともあり、彼らはいろいろな番組に出演した。ある番組でボーカルのモートンはこう言っていた。それは最初のワールドツアーを振り返ったときに、「日本が一番最高だった。何の準備もしていないのに、ファンのみんなは温かく迎えてくれた」。それは洋楽番組の情報が先行していたため、彼らが日本で人気を得ることは当然のことであったのだ。そんな彼らも来年でデビューから四半世紀を迎える。
かつてグラミー賞の中では口パクではなく、実際にステージで歌った彼ら。メンバー全員、黒のタキシードを着ていて、すっごくすっごく、かっこよかった!!
☆ 音楽だけが世界語であって、翻訳される必要がない。そこでは魂が魂に話しかける(アウエルバッハ)
★ ポップグループ「a−ha」、世界ツアー後に解散へ(ロイター・09/10/16)
★ a-ha official site