ひとびとを泣かせる愚か者たち
これまでの人生で、他人名義の賃貸マンションに自由に出入りし、部屋で裸の女性に渡された何だか分からない固形物を飲んだが、それを一緒に飲んだ女性の様子が変なので、蘇生措置をした後に怖くなって自ら119番通報をすることなく、友人に電話してから同じマンションの別の部屋に逃げた、そんな経験をしたことがないし、そんな人を聞いたことがないので分からない。
婚姻の経験がないが、夫婦の関係が複雑な関係があってうまくいっておらず、自称プロサーファーとなって、覚醒剤に手を出したという経験もなければ、そんな人は周りにいない。
都内の中学校副校長が、覚醒剤の使用で逮捕される事件があったが、この時はさすがに「世も末だな」と思った。こうなると、暴力団員がひったくり犯を捕まえたなどの美談でも作ってくれない限り、全く驚くことはない。世の中、悪い人ばかりになってしまった。
それはちょっと言いすぎた。
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6日に広島で64回目の原爆の日を迎える。9日には長崎だ。原爆を落とした米兵は「原爆の後遺症として辛い思いをしている人たちが今もいるとは知らなかった」という。しかしその一方で「戦争を終結させるために原爆投下は必要だった」とも言う。
オバマ大統領は「…as a nuclear power , as the only a power to have used a nuclear weapon , the United States has a moral responsibility to act. We cannot succeed in this endeavor alone, but we can lead it….」「核兵器を使用した唯一の核保有国として、行動すべき道義的責任がある。我が国だけではできないが、世界をリードする用意がある」と核廃絶宣言をした。
では我々が歴史に汚点を残すことなく、未来に負担をかけないようにするにはどうしたらよいのだろうか。広島の「平和記念式典」で、子供代表による「平和への誓い」のメッセージが印象的であった。世界を平和にするためにはいじめやけんかをなくすこと、と話したことだ。大きな憎しみに変わる前に、小さな争いごとを無くそうという子供たちのメッセージだった。
小さい争いなら被害も小さくて済む。大きな争いになれば、悲しみは計り知れない。朝太陽が昇り、夕方には沈んでいく、そんなごく平凡な日常を創っていかなくてはならない。
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話は冒頭に戻る。逮捕された俳優の容疑者は依然として容疑を否認している。のりピーの夫は「自分で使うために持っていた」と容疑を認めた。それぞれあんなに良い奥さんをもらっておきながら、薬物に手を出すというのはいい年をして何をしているのだ。
そしてそれぞれ男の子がいる。これから未来を託すべき自分の子供に何て言うつもりなのか。どんな顔をするつもりなのか。それとも子供のことなど忘れたか。もし忘れたのならば、自らの未来も創ることはできないであろう。あとは惰性で生きるのみだ。
行方不明の、のりぴーが心配だ。父の友人が、のりぴーの上京当時に、のりぴーが何度か家に泊まりに来たことがあると教えてくれた。「とっても可愛い子だったよ」と。時期的に福岡から東京に出てきたころだ。そののりぴーは現在、山梨県内で消息を絶っている。
何も悪いことしていないのに、不運というのは時として降らなくてもいい人たちの上に降ってくる。そしてそれを降らせている愚かな者というのは、身近な存在であることがとても悲しい。身近な平和の灯火を保つことが重要だ。平和を祈願するための炎は力強く煌煌と燃えているが、戦火は人々にとって脅威でしかない。我々1人1人の中にある灯火を消すようなことがあってはならない。
☆ 家族を大切にしない奴は男じゃない。 (映画『ゴッドファーザー』 )
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