携帯電話のリサイクルが進まず レアメタルは資源
電気通信事業者協会は携帯電話とPHSのリサイクル状況を公表した。08年の回収台数は617万4000台で、前年比4.2%減った。端末価格の引き上げが要因とされており、コレクションとして手元に残す利用者が増えているためだ。
過去1年間で端末を処分した人のうち、店での引き取りが66.4%だったが、ゴミとして廃棄した人も12.4%いた。手元に残した人のうち、「全く使っていない」人が6割で、その理由は「何となく」(32%)、「個人の情報漏洩が心配」(25.6%)、「処分方法が分からない」(13.4%)だった。
携帯電話等の内部で使われている部位のうち、金や銀、銅にニッケルなどを業者が回収して取り出すが、これらは有効な資源となっている。もともと世界で採れる量の少ない希少金属(レアメタル)は、携帯電話のみならず家電やAV製品にも使われている。世界のレアメタル消費量25%という日本は、輸入される量が少なくなってきていることもあり、こうした製品のリサイクルが欠かせない。
端末に入っているデータはmicroSDカードなどに移してから、ショップにリサイクルを頼んでレアメタルの確保に協力したい。携帯電話のショップでは、自社以外のブランドでも引き取ってくれる。DoCoMoショップにSoftBankの携帯を持って行っても引き取ってくれる。端末本体のみならず、充電器やバッテリなども引き取ってくれる。DoCoMoショップの場合だが、端末本体は目の前で万力に釘が付いているような器機を使って、目の前で破壊してくれるので個人情報の漏洩も心配はない。
以前はロシアや中国を頼っていたレアメタルも、ロシアは値上げ、中国は自国内で消費するようになった。これら希少金属が少なくなれば、携帯端末などの販売価格は跳ね上がるかもしれない。近くの不要な携帯電話ショップに持って行って、是非リサイクルに貢献しよう。
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★ 新たな海底熱水鉱床発見の可能性 -海底鉱物資源開発に期待-(海上保安庁・09/6/22・PDFファイル)
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