犬猿の仲を利用したサル退治
先日デパートのエスカレータで初めて見る光景に出会った。盲導犬初心者とおぼしき女性が、エスカレータ手前で犬を連れて止まっている。後ろにはトレーナーらしき人が指示を出していた。
「○○、グッド!」
これはエスカレータ手前で一時停止したための誉め言葉。
「○○、ゴー!」というと、盲導犬は尾っぽを振りながらゆっくりエスカレータに上がっていった。犬の愚直なまでの行動は本当に感心する。
兵庫県で、畑などを荒らすサル退治に犬を使う事業に取り組むことになった。県内での農作物の被害は05年で1230万円というから、打撃は大きい。
モンキードッグなるものを育成する。これはサルだけに反応し、吠えたり「突撃」といった命令に応じられるようにするそうだ。電気柵などを設置する費用に比べると安価ですむという。
くだんの盲導犬だが、能力に陰りが来たときにパートナーと別れが待っている。その最期を知ることなく別れなくてはならない。人の役に立ってくれている盲導犬や介助犬。もっと増えればいいと思うが、需要に対して供給はまだまだ追いついていない現状がある。
多くは愛玩動物としての犬であるが、生活していく上で重要なパートナーであり、そして機械だけではまかなえない部分を、人間より忠実にその任務を遂行してくれる彼らである。
☆ 私は世界に二つの宝を持っていた。私の友と私の魂と。(ロマン・ロラン)
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★ イヌでサルを退治へ 兵庫県が「犬猿の仲」利用(朝日新聞・07/2/14)
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