言葉のリサイクル

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モラルの低下

 衆議院規則・第二節第二百十五条 議事中は参考のためにするものを除いては新聞紙及び書籍等を閲読してはならない
 
 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 
 
第五条  3  何人も、公園、広場、キャンプ場、スキー場、海水浴場、道路、河川、港湾その他の公共の場所を汚さないようにしなければならない。
 
 こうした条文をわざわざ出すのも馬鹿馬鹿しいくらい、個人のモラルが低下が散見できる。国会本会議中に携帯をいじる議員、高級外車に乗っているのに給食費数千円を払わない親、携帯電話を所構わず操作する人、平気で不法投棄される一般ゴミ、タクシー代わりに救急車を使う。
 
 昨年くらいから、粒が最後まできれいに飲めるコーンスープ缶が登場した。なんのことはない。飲み口を大きくし、大きなふたを付けただけのアイディアだった。缶飲料がプルリングだった時代、プルリングのポイ捨てが問題になり、現在の捨てられないプルトップとなった。新たなコーンスープ缶はリサイクル意識の高まっている現在だからできるアイディアなのだろう。リサイクル意識の高まりは、ゴミ分別のモラルを形成した。
 
 現在、日本の法律は1700以上ある。規則や条例を含めるとその数倍になることだろう。法律が増えているというのは、モラルの低下が比例して上昇している証拠である。「個の権利」を主張するのも結構だが、権利には義務がともなう。義務を果たして権利を行使できるのである。
 
 自分の世界だけを大事にする人はその権利を主張すればいい。ただし、一生一人で生きていかなくてはならない義務を負う。
 
 
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