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打ち上げられたイルカとクジラ

 イルカやクジラが相次いで浜辺に打ち上げられている。
 
 この生きた状態で打ち上げられたものを座礁(ストランディング)といい、死んでいる場合が流れ着いたものを漂流というのだそうだ。
  
 先日鳥取で打ち上げられたクジラは、耳に線虫が寄生しており、バランスを取るための聴覚が狂い浜に上がってきたと見られている。千葉県で座礁したイルカたちからは高濃度の水銀が検出された。食物連鎖で自然に蓄積されたものであるらしい。
 
 それ以外にも近年ではこのほ乳類たちが座礁するニュースをよく耳にする。
 
 こうした事故の原因はいくつか考えられているようで、高速船の出す音に彼らが驚き、または聴覚がバランス感覚を失い方向性を誤るというもの。もう一つは定置網などの障害物に体を傷つけられる。群れのリーダーが方向を間違えてむれ全体を座礁させる。自殺説まであるという。
 
 聴覚で進むべき道をコントロールし、大洋を大きく泳ぐほ乳類たち。騒音が原因でそれがコントロールできないということであれば、加害側の責任は大きい。海に打ち上げられる彼らを見ていると、助けてくれ、といっているように見えて聞こえてならない。
 
 
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★  鯨の座礁について考える(海洋政策研究財団)
★   九十九里浜にイルカ70頭打ち上げられる 住民ら救出作業(産経新聞・06/2/28)
★  体長5Mのクジラの死がい漂着 鳥取市の海岸(産経新聞・06/3/6)
★  油まみれの海鳥の死骸1900羽に 知床半島の海岸
 
 

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