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熊谷市の男児死亡ひき逃げ、時効を10年”延長”へ

 2009年9月、埼玉県熊谷市本石の市道で小学4年生の小関孝徳くん(当時10歳)がひき逃げされて死亡した事件で、埼玉県警は時効が迫っている自動車運転過失致死容疑から、危険運転致死容疑に切り替えた。これにより事実上、2029年9月まで時効が10年延長されたことになる。
 
 孝徳くんの母親は現場を通過する車のナンバーを集めるなど独自に調べを進めて警察に提出したこともある。警察も輸出寸前の車を追い求めて横浜港までいったこともある。しかし今のところ有力な手がかりは見つかっていない。
 
 周りにいないだろうか。事件発生直後に車を修理に出したもの、売り払って別の車に買い替えた者、「あの事件は自分がやった」などと告白している者。小さなきっかけが捜査を大きく前進させることが少なくない。
 
 こうした時効の”延長”は他にも例がある。96年に東京・池袋駅で立教大学に通う男子大学生が駅のホームで男と口論、殴り倒されて死亡した事件である。当初は傷害致死事件として捜査されたが、時効寸前の2003年に殺人容疑に切り替えられ、事実上、時効の制限がなくなることになった。
 
 この事件でも、遺族は犯人を追って他県の駅まで行き”張り込み”などをしている。別の事件では遺族が本を出版した例もある。残された遺族とはそういうものなのか、いてもたってもいられないのが家族なのであろう。
 
 時効が伸びたことにより、一安心できなくなったのは加害者のほうである。あと12日ほどで堂々と街を歩けるはずだった犯人は、さらに10年、闇の中で生活することが求められる。生きている限り、十字架を背負って生きていくことになるだろう。交通事故のニュースを見聞きするたびに事故の瞬間を思い出さなければならないのである。
 
 埼玉県警熊谷署では引き続き情報提供を募っている。(048-526-0110)
 
★ 埼玉の小4ひき逃げ、時効直前に延長 危険運転に容疑切り替え(毎日新聞・2019/9/18)
★ 熊谷の男児死亡ひき逃げ 第三者が匿名で懸賞金 埼玉(本ブログ・2010/10/1)
★ 埼玉・熊谷のひき逃げ事件にチラシ印刷無償協力 過去に我が子を失った都内の夫婦(本ブログ・2010/5/23)

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