酷暑、熱中症

 
 熱中症で救急搬送された経験があるので、毎年のように報じられる熱中症患者の搬送事案が残念でならない。平成で最後の夏の日本列島は厳しい暑さの体験を余儀なくされている。とりわけ社会的弱者である若年層や年配層が犠牲となっている。
 
 私が救急車で搬送された平成10年は今ほど熱中症が叫ばれていることもなかった。「夏バテ」から「熱中症」への移行時期ともいえるかもしれない。そうした中で私は体調管理を怠っていた。
 
 暑かったのにもかかわらず、十分な水分補給をせずに行動していた。のどが渇いたと思ったときだけ何かを飲む程度。その量は一日でせいぜい1リットルから2リットルの間であり、徒歩での行動が多かった当時にしてはあまりに少なすぎた。
 
 睡眠時間も少なかった。夜間の睡眠時間は4~5時間、空いている時間に睡眠を補完するという生活を送っていたため、熱中症だけではなく他の病気になりうる危険をはらんでいた。
 
 症状としては貧血のときと同じく、発汗、めまい、吐き気などである。「これはまずい」と一歩踏み出した瞬間に記憶がなくなってしまった。エアコンの効いていた空間であったが、直射日光がずっと当たっていた。意識不明で倒れて救急車が呼ばれた。幸いすぐに意識は回復して一命は取り留めたが、意識の回復がなければ死に至っていた可能性もあり、こればかりは運が左右する。
 
 これがもともと抵抗力のない子供やお年寄りであればその危険が増すのは目に見えている。
 
 19日も全国で熱中症による救急搬送や、残念ながら亡くなられた人も出た。とりわけ学校運営中の熱中症事案は非常に残念である。毎年のように言われ、今年も連日の酷暑で「熱中症にはご注意を」といわれている。それにもかかわらずなぜ抵抗力のない子供が危険にさらされるのか。
 
 
気象庁によると、「東京」の「7月」の「平均気温」と「平均湿度」は、

1960年 25.8度 湿度 76%
1970年 25.4度 湿度 75%
1980年 23.8度 湿度 79%
1990年 25.7度 湿度 71%
2000年 27.7度 湿度 70%
2010年 28.0度 湿度 70%
2017年 27.3度 湿度 78%

となっており、気温も湿度も確実に上がってきている。
 
 都市化やヒートアイランド現象による温暖化、人の導線の変化による環境の違いが年々増しており、上記の私の例のように時間に余裕のない状態が続けば体力減少による熱中症発症率は高まる。
 
 さらに、子供は地面からの熱を直撃しやすく大人に自分の体調をしっかり伝えることができない。いつもと違う体調であるにもかかわらず、それを的確に伝えられないのである。
 
 涼のとり方を確実に決めておくことと、気象庁からの高温情報に留意して、不要不急の屋外での活動は禁止するという強い判断が生死を分けるということを、いま決めたほうがよい。無理なことはしないということよりも、無駄なことはしないという考え方が必要だ。もうこれ以上、声の小さな社会的弱者を斃れさせないで。
 
 
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