文字は語りかける
歌手で女優の小泉今日子は「老化は進化だ」といった。常に流行の先を行く彼女の言動には説得力がある。十代の役からいつの間にかお母さんの役まで演じるようになったキョンキョン。歌ってきた言葉にも彼女の存在の大きさがにじみ出る。
かつて米国のレンタルビデオ店では、返却されるビデオテープが巻き戻されない状態で戻ってくることに苦慮していた。他の客から寄せられるクレームの毎日。そこで店側は考えを変えて貸し出す商品に一言付け加えた。「ビデオは巻き戻してからご覧ください」。苦情は全くなくなったという。
愛媛県の佐伯さん夫妻に三つ子が誕生した。3人とも脳性まひの状態で生まれてきた。医師に「一生障害が残る」と言われたが、「ヒーローになれ」と願いを込めて長男には「主人公(ひーろー)」と命名した。「キラキラネームなんて言われますけど」と少し微笑みながら言う佐伯さん。それまで関心のなかった障がい者の作業所を運営する。個人の適性に合わせて作業をすすめる。「年金受給者が納税者になる」といい、作業場で働く女性も「収入が以前の倍になった」と話している。名前に込められた想い。ヒーローになるのは本人かもしれないが、それをさせてくれる偉大な存在もあるのだ。
人を勇気づけしたり、愛情を込めたり、文字が担う役割は大きい。
あや♪海苔文字弁当さん(@kubotatcj)は、ツイッターで旦那さんのために海苔文字弁当を作って公開している。年齢の離れた旦那さんは80年代の音楽や流行が好みであり、あや♪さんは勉強して例えば次のような弁当を作っている。
海苔文字弁当!細野晴臣さんの名曲!
風の谷のナウシカとC-C-BのRomanticが止まらないをいれたかったなあ😊 pic.twitter.com/ZtfE3VyUUr— あや♪海苔文字弁当 (@kubotatcj) 2017年11月27日
ちなみに旦那さんについては「すべて完食してくれます。好き嫌いがないので助かります」とし、旦那さんが一番うけた弁当は何かというと、「スター魚ーズの海老ソード9、最後のジェ鯛弁当です」とのことです。ときに午前3時に起きて海苔文字弁当を作っているあや♪さんのコメント欄は、デーブスペークター氏のコメント欄と同様に他の方が考えたダジャレが炸裂しています。旦那さんはお弁当のフタを開けるのが楽しみでしょうね。
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★ 『素晴・宇宙・主人公 佐伯さんちの三つ子ちゃん』(テレビ愛媛)
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