通訳者とふなっしー

 通訳者の仕事は準備が9割であるという。事前に渡された資料を十分に読み込んで専門用語も書き出して把握して置かなければいけない。日本語でも話の概要を掴んでいないと全体像がわからないので日頃から情報に接することが必要であるという。
 
 通訳者である長井毬子さんも勉強は常に怠らないということであるが、若いころに一度だけ準備をせずに仕事に臨んだところ、訳ができなくなってしまい、「次からは来なくていいから」と言われてしまったことをテレビで告白していた。
 
 日英の通訳となると、日本語と英語では文法的な語順が異なることから苦労も多いことであろう。最後まで聞かないとイエス・ノーがはっきりしない日本語と、比較的最初の方でそれが明らかになる英語である。要点をメモしながら効率的に訳出していく技術と精神力はプロのなせる技である。
 
 外国特派員協会の会見を見ていると通訳をしている方の努力を知ることができる。通訳者の橋本美穂さんは「ふなっしー」の通訳をするにあたってどのようなトーンで通訳するか考えていたが、最後に「なっしー」をつけることでおちついたとのことである。そんな結論に持っていけるように悩むのもプロの力である。
 
 ふなっしーの会見では司会者の男性が冒頭、「ふなっしーにはジェンダー(性)がないので、HEとかSHEは使わずに『ふなっしー』を使ってください」とアナウンスすると場内が笑いに包まれた。
 
 昨今の状況を考慮しAP通信は、性的少数者の主語をHEやSHEではなくTHEYを使い、BE動詞はISで受けるというルールを決めたという。少数派が認知されやすくなる第一歩である。
 
 会見では橋本さんが、「ふなっしー(会見場は)窮屈でしょう」とふなっしーに聞くとふなっしーは小刻みに縦に動き、「風が入ってこない」と言って会場の笑いを誘った。それにしてもふなっしーはなぜここで会見をしたのだろう。
 
  
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★ 「驚き桃の木20世紀」を即座に英訳する通訳の腕前、裏話に見るきびしさと魅力(THE PAGE・2017/1/31)
★ LGBT theyの三人称単数OK 性的少数者に配慮(毎日新聞・2017/5/18)
 

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