ピントボケして写る人の世

 先月の記事になるが、大阪の生活保護受給者らが国らを相手取り、生活費切り下げの取り消しなどを求める行政訴訟を準備しているという。受給者は「弱者の切り捨てだ」と声を上げている。「憲法で保障された最低限度の生活を侵害された」と主張するつもりであるという。
 
 医療保険も75歳以上の高齢者に保険料を軽減している措置について原則的に廃止する医療保険改革を厚労省が考えている。さらに東京新聞によれば、昨年11月の非正規労働者は2012万人であるという。
 
 収入の少ない人には生きづらい社会になってしまっている。景気回復が実感できない中で、弱者の切り捨てと言われても仕方のないことであろう。これでは何のために働き生きていくのか実感できない人たちが多くなる。というよりも、実感している余裕すらなくなる危惧である。
 
 日本国憲法第二十五条には、「全ての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」とある。まるで25条は形骸化したザル法のようにしか読み取れない。国民が幸せを実感できるような政策が急務であるが、政治と国民の間にある需要と供給が一致していない状況はまだまだ続いているがそれでいいのか。 
 
 ネオンがきれいだった街中にスマートフォンのカメラのレンズを向ける。輝くネオンにピントを合わせると、背後を通る人たちへのピントがぼける。生きている実態がぼやけているようで何とも言えない気分になったのである。
 
 
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★ 民意どこへ:2014衆院選 生活保護、なぜ切り下げ 食費1日800円、入浴週1回 受給者、取り消し求め提訴へ(毎日新聞・14/12/5)
★  雇用安定の要求切実 非正規2000万人「正社員と溝」(東京新聞・14/12/27)
 
 
 

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