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いじめの思い出

 
 いじめの事件は子どものも大人のものも無くなる気配はない。いじめの内容も様々である。
 
 自殺の練習をさせられた、窃盗や恐喝の強要、持ち物の破損、服を脱がされ写真を撮られる、馬乗りになって殴られる、顔に落書きされる、廊下で顔面や腹を殴られる、小便をかけられる、ゴミや死んだハチ、カエルを食べさせられる、顔を踏まれる、被害者が自殺したあとも馬鹿にされる、いじめの現場を先生も見ていた、先生に相談しても何もしてくれなかった。先生が生徒に自殺の件を口止めした。
 
 昔からいじめが無くならないのは、いじめはいけないという事が充分に認識されていない事に加え、現場で対応する大人が及び腰になることである。こうした問題でいけないことは、見て見ぬふりをしてはいけないということである。いじめという嫌がらせは被害者が死に至る可能性が潜在的にある。死に近づいている人がいるかもしれない状況を看過していていいのか。
 
 私にもいじめられた経験もあれば、いじめた経験もある。
 
 特に、唯一のいじめ経験の相手は女の子であった。小学校2年生の時、同じ班の女の子のナオコちゃんがいじめられていた。暴力があったわけではないが、無視したりする嫌がらせの類いである。実はそのナオコちゃんと仲が悪いわけでは無かった。2人の時は仲良く話をしていたのに、班の友達が集まると私は加害者側に加わるのだ。卑怯者。
 
 そんなある日、そのナオコちゃんがふざけて私の体にぶつかってきた。その子の前だったので普通な態度でいたが、もの凄く痛かった。真似する人がいると困るので詳しくは書かないが、後日、彼女に同じ方法でぶつかっていった。やり方はシンプルなんだがこれがもの凄く痛かったらしく、彼女は泣いてしまった。私はその場で「ごめんね、ごめんね」といって謝った。
 
 今でもそれをたまに思い出す事がある。女の子をいじめるなんて男の子として最低でした。もしお会いする事があれば謝りたいと思っています。ナオコちゃん、ごめんね。
 
 こうして加害者側にいつまでも記憶に残る事がある。それを今後の教訓として生きるか、ただの過去として流してしまうか、その違いになる。過去を振り返ってはいけない、ということもあるが、振り返るべき過去もある。
 
 
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★ 「自殺の練習」をさせられていた・・凄惨ないじめの内容 大津市中学生死亡事件(NEVERまとめ) 
 

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