相模原の女児連れ去り容疑で30歳の男逮捕 極秘に捜査していた神奈川県警

 犬を飼っている人であれば疑問に思ったはずである。近所に犬を連れて散歩に行き、その犬を放ってどこかに行ってしまう人はいない。そんなことをすれば犬の行方が心配になって仕方がない。しかし、犬は無事に戻るものであった。
 
 神奈川県相模原市内で先月、小学校5年の女児が行方不明になり4日後に県内茅ヶ崎市で見つかった事件で、神奈川県警相模原署は、東京都町田市内の会社員の男(30)を逮捕監禁などの容疑で逮捕した。男は容疑を認め、「すぐに解放するつもりだった。申し訳ないことをした」と供述している。犬だけがリードをつけた状態で帰宅していた。
 
 この事件で逮捕の決め手になったのは、監禁中に女児が聞いた防災無線だ。男の住む町田市では、この時期は16時30分に「愛の鐘」という音楽が防災無線を通じて流れる。女児はそれを聴いて覚えていた。監禁中に宅配ピザを食べさせられていたことも決め手となった。女児がこのピザ店名を覚えていたため、県警が注文者リストから男を捜し出し、また、女児を連れ込んだレンタカーの貸し出し記録からも男を特定した。
 
 本件では、女児が茅ヶ崎市内の駐在所から自分で通報して無事保護された。しかし、警察に対しては「分からない」「よく覚えていない」と話していた。
 
 身代金目的誘拐事件が発生すると、警察と報道各社の間に「報道協定」が結ばれる。昭和38年(1963年)に東京都台東区で発生した「吉展ちゃん誘拐殺人事件」をきっかけに結ばれた協定である。警察は捜査の進捗状況を各社に伝えるが、発表は控えるようにお願いをする”紳士協定”である。
 
 本件ではそうした協定が実施されることは無かったと思うが、警察は捜査をしていたことを公表していなかった。子供の連れ去り事件は何としても早期解決させなくてはならない事件であるし、容疑者の逃亡を防ぐための手段だったかもしれない。
 
 札幌でも女児連れ去り事件があったが、犯人の男を乗せたタクシー運転手の機転で容疑者逮捕に繋がった。科学捜査は日進月歩であるが、防災無線といい、タクシー運転手の通報といい、まだまだアナログ的な捜査手法も威力を発揮するところである。
 
 気になる事案がもう一つある。昨年千葉県内で女子生徒が忽然と行方不明となり、およそ1ヶ月半後に神社の境内で見つかり保護される出来事があった。所持金も無いはずであり、どうやって一月半過ごしていたのか謎であるが、こちらも続報がまったくない。単なる家出であれば騒ぎ立てるのは気の毒であるが、少々気になる出来事だ。
 
 防災無線から流れるチャイムや音楽というのは自治体によって異なる。町田市のホームページによると、放送目的は「装置の作動点検と青少年の健全育成を図る一環として、帰宅時間の確認や地域での青少年の事故防止を願うものです」となっている。女児が無事保護され、犯人が逮捕されて本当によかった。
 
 
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