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食材誤表示・虚偽表示狂想曲

 食品食材の誤表示・虚偽表示が問題になっている。かつて消費期限の牛乳を使い回ししたり、その期限表示の改ざん、三次表示の偽装などがあれほど問題になったにも関わらず、また食材について消費者を欺くこととなった。
 
 企業側の罪意識が低いのは、消費期限偽装がJAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)違反で罰則が厳しいのに対し、食材誤表示は景表法(不当景品類及び不当表示防止法)違反で軽微な違反であるという論調だ。
 
 「○○産」の表示に価値を見いだすのは、ブランドに対してお金を払うことが一つの消費者の流儀だからである。「○×産」よりも味のいい「○○産」の方がおいしいと考えるからだ。
 
 名前に対して価値を見いだすのは消費者にとっての優越感や安心感を享受するだけではなく、その商標を守るための企業努力が利益につながることで、市場における需要と供給が符合してよりよい経済活動につながるからだ。ゆえに、誤表示は許されない。
 
 その一方で感じることがある。「○×エビ」が「△○エビ」であろうと、「おふくろの味」を男性コックが作ろうと、食される食材に言わせれば、「美味しいと食べていたではないか」と嘲笑されるということである。
 
 ミシュランは、今回の騒動について、「星の数や評価に影響しない」とコメントした。我々は、ブランドに目がくらんで、もしかすると味オンチになってはいないだろうか。もっとも味の評価は食材の産地だけではなく、その調理法でも魅力が増すのだ。
 
 食材が聞いている。あなたの舌が褒めるのは、食材ですか、それとも調理法ですか。
 
 
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★ 偽装会社は食材に感謝を(本ブログ・07/10/24)
 
 

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