店内での写真撮影は是か非か マナー違反と法律違反

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 街へ出ればあちこちで写真撮影する人たちが増えた。デジタル一眼レフカメラが安価になったこともあるが、何と言っても携帯電話の普及が後押ししている。そんな中、飲食店での撮影は「マナー違反」という声があることも知っておかなくてはいけない。
 

 飲食店では「シャッター音やフラッシュが不愉快」「場所と雰囲気をわきまえずに撮るのはマナー上問題」というのは客の声だ。マナー講師の平林都さんは「食事の際に携帯電話やカメラを取り出すこと自体マナー違反」という。
 
 お店側の声はというと、「料理はお客様の反応を常に意識しながら作業をする繊細な仕事。シャッター音でおもてなしに集中できない」(東京・日本橋の和食店)
 「シェフが懸命に作り上げたメニューを断りもなく写真に撮ってブログなどで気軽にオープンにされてしまうことには抵抗がある」(某イタリアン店)
 「当店には政財界のVIPもお見えになるので写真撮影は一切禁止。お料理の撮影もご遠慮戴いている」(銀座のフレンチ店)
 「お店の宣伝にもつながるかも知れないのでどんどん撮って戴きたい」(エスニック料理店)と、賛否は分かれるようである。(NEWSポストセブン・12/2/13より抜粋)

 
 法律的にはどうなるか。意識して見ると、デパートや飲食店の入り口に「店内撮影禁止」と掲げてある店舗がある。そのように意思表示をしたお店側が撮影を承諾していないのに撮影をすれば、民事上の債務不履行による損害賠償請求をされ責任を取られる可能性がある。撮影する理由があるのなら、事前に承諾を得た方が良さそうだ。
 
 よくニュースになるのが盗撮である。こっそり撮影すれば肖像権の侵害等にもなりかねない。スカートの中を盗撮というのは無論、都道府県の迷惑防止条例に抵触する行為であり言語道断だ。なお、過去にはスカートの中ではなく、女性の後ろ姿や服を着た状態での上半身を撮影して同条例違反で検挙された者もいる。買い物以外の理由で建物に入って無断で撮影を行えば、建造物侵入罪にも問われかねない。
 
 話を戻して、ではなぜお店側は「撮影禁止」と掲げているのであろう。理由はいくつか考えられる。
 
 ・店内装飾デザイン等の意匠権を保護する理由。
 ・来店客のプライバシーの保護。
 ・防犯・保安上の理由によるもの。
といったところであろう。
 
 ここまで書いていて、「街を無断で撮影しているグーグルストリートビューはどうなるか」というのを思い出した。主張が繰り返しになるので下記リンクを参照されたい。
 
 誰もがブログやSNSで撮影した写真を公開するようになった。お店の雰囲気や状況に合わせて遠慮することも必要になる。一緒に食事に行った人が目の前で一生懸命携帯を叩いているのを見ると、「せっかく食事をしに来たのになぁ」と思ってしまうのは確かである。お店や街中でレンズを向けるときには、被写体にピントを合わせるだけではなく、被写体以外の部分も考慮しなくてはならない。シャッターボタンを押す前にもう一度確認を。
 
 
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★ 料理店主任 料理を断りなく写真に撮りネット公開に抵抗あり(NEWSポストセブン・12/2/13)
★ 店内を撮影したら犯罪になる?(法、納得!どっとこむ・10/9/29)
★ ストリートビューは続けられるのか(本ブログ・09/2/8)
★ 本当に守りたいプライバシーとはなんだろう 現在過去未来(本ブログ・10/5/29)
★ 飲食店で料理の写真を撮るのはマナー違反か?(NEWSポストセブン・12/2/10) 
 
 

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