あなたは何をSHARE(シェア)しますか? 物・夢・未来

 同時通訳者である関谷英里子氏の本「ビジネスパーソンの英単語帳」(ディスカバー・トゥエンティワン)を読んだ。最初に出てくる英単語が「SHARE」である。動詞で「分かち合う・共有する」という意味だ。
 
 例えば、”I will tell you my opinion on this issue.”(=これからこの件について私の意見を言います)という文。英語そのものとしては間違っていないが、ビジネスシーンで使うには不適当で、「言いたいことを言う一方的な印象です」とある。
 
 この時に使うのが、”SHARE”であるという。”I will share with you my opinion on this issue.”で、「みなさんにこの件について私の意見をお話しします」という意味になり、「自分の意見を相手と共有したい、聞いてください、という分かち合いの精神が表現されます」とのことである。
 
 SHAREというと「共有」との意味で覚えていることが強く、上記の文がいまいち分かりにくかったが、「話し合いの時間をも共有しましょう」という実はとても肯定的な意味を含んでいることを知った。
 
 
 28日のNHK「クローズアップ現代」では「広がる”シェア”」と題して放送。家や車などを所有するよりも知らない人と共有して新たな価値を見出すという内容だ。
 
 個人間で行われる「カーシェア」は全く知らない人に低料金で車を貸し出して眠っている財産を有効活用しようという考えだ。個人間のやりとりということもあり、レンタカーや従来のカーシェアリングよりも安価だ。国内に登録されている5800万台の車のほとんどが眠っているという現実。そこにカーシェアサービスを提供するサイトが登場したのだ。
 
 不要品を無料で提供するサービスでは、直接「手渡し」することで人とのつながりができ、それが最大の楽しみであるという。マニアックなものを提供できれば、初めて会ったときにそれだけ話も広がり楽しそうである。
 
 夢もシェアする。「応援投資」と名付けられたサイトでは「●●をやりたい」ということを「クラウドファンディング」に登録。魅力的な事業には「投資」される仕組みだ。利益が出たら出資者に還元される。
 
 シェアすることで新たな価値観をも共有することができるのだ。そこには物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを求めている部分が強く、物の価値というよりもそこに触れる時間に価値を与えているような気がする。
 
 
 SHAREという単語は名詞で「株」という意味がある。”shareholder”といえば「株主」という意味になる。28日は東京電力の株主総会が行われた。異例とも言える6時間9分という長い総会では、株主から怒号やヤジが飛び交う事態となった。
 
 男性株主から「この株主総会を世界中が注目している。私どもは皆さんから希望を聞きたいんです」と質問があると、東電の勝俣会長は「株主から希望とおっしゃるが、残念ながら希望は見えておりません」と回答した。本来ならば株主と経営陣で共有できるはずのものが原発事故、そして事故後の対応の不手際から、信頼関係まで共有することが困難になった。社会や世界からの信頼も同じである。
 
 人は自分の言動に共感してくれる人がいると嬉しいものである。他人と共有するものが生まれて初めて自分の存在に価値を見出すことができる。誰かと何かを共有したいということは物だけではない。
 
 人と人とをつなげるものは誰でも心の中に持っており、それはいつまでも共有したいものである。愛情を共有したり悲しみを共有したりすること。いつかそれが平和を共有することに繋がることは永遠である。
 
 
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