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誰のための捜査 尖閣沖衝突事件映像流出問題

 尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件の映像がインターネット上に流出した問題で、海上保安庁長官による告発を受け、東京地検と警視庁、沖縄県警は国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで被疑者不詳のまま捜査を始めた。
 
 情報が流出したという危機管理上問題である点は否めないが、これほど捜査機関に期待を寄せない事件も他にない気がする。もともと衝突の様子を録画したビデオは国民に公開すべき物であった。中国漁船の違法行為が明白であるのに、向こうの顔色をうかがって船長を処分保留で釈放したことは当初想像していないことであった。それを政府が公開しないことは歯がゆかった。
 
 今回の流出で情報危機管理の問題はあるかもしれないが、流出させた方に悪意があったとは思えない。むしろ公開しなかったことの方にいら立ちを感じる。真剣に捜査に取り組む捜査当局には申し訳ないが、とてもしらける。
 
 巡視船に衝突した船長を不問に付したのに、それを流出したからといって国民の中から犯人捜しをするのは捕まえたところで中国の船長同様、”英雄”扱いになり、かえって政府の弱腰外交が非難されるだけである。
 
 ついでながら、大阪地検特捜部の証拠改ざん事件もあり、検察が捜査することにどことなく抵抗がある。一体この捜査は誰が被害者で、何の正義を守るための捜査なのかが全く分からない。
 
 中国漁船に追突された海保の巡視船が一番悔しい思いをしているに違いない。国境を守る最前線で闘いながら、その仕事が報われない虚しさである。漁船の船長釈放の時、政府はその判断を那覇地検に丸投げした。政府は、そんな最前線で働く人たちの仕事を本気で考えたことがあるのだろうか。
 
 
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★ 流出前後の防犯カメラ要請=那覇市内のネットカフェ-ビデオ事件で捜査当局(時事通信・10/11/9)
★ 尖閣映像流出:検察当局が捜査へ…守秘義務違反容疑 – 毎日jp(毎日新聞・10/11/8)
★ 映像編集は事件直後 検察、守秘義務違反で捜査(読売新聞・10/11/8)
★ 検察当局が捜査へ 守秘義務違反容疑など 尖閣ビデオ流出(時事通信・10/11/7)
★ 尖閣ビデオ投稿者特定に限界 密告用サーバーの存在も(産経新聞・10/11/8)
 
 

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