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昔からあった振り込め詐欺は”声色詐欺”

 1979年に放送されていた「熱中時代刑事編」の再放送を見ていたら「声色詐欺」をテーマにした内容があった。警視庁大門署(架空の署)に勤める早野武(水谷豊)の声を真似た男が、早野の妻であるミッキー(ミッキー・マッケンジー)をだまして家まで金を取りに来るという話である。劇中、「最近流行りの声色詐欺ですね」などという会話が出てくる。
 
 この「声色詐欺」と呼ばれる事件が実際にあるのか調べてみると、94年12月24日の読売新聞東京夕刊に「恋人装い電話詐欺や婦女暴行 34歳容疑者を逮捕」とあった。それによると、電話で恋人を装って、女性から金を騙し取るなどした工員の男が神奈川県警に逮捕された、とある。
 
 「交通事故を起こして金を要求された」、「相手が金を取りに行くから渡して欲しい」という内容で、今でいう振り込め詐欺のパターンと同じだ。当時、川崎市川崎区内では「声色詐欺」が未遂も含めて約70件発生していたという。男が被害者宅の電話番号などをどのように知ったかは記されていないが、名簿屋などから個人情報を入手した可能性はあるだろう。
 
 最近の振り込め詐欺では、銀行のATMを使わずに、被害者自宅まで金を取りに行くケースが多い。銀行側の警戒が強まることで、詐欺団が直接取りに行くという方向転換をしているようだ。
 
 警視庁と山口県警は4日、中国から国際電話をかけ、都内の女性(80)からキャッシュカードを騙し取った詐欺容疑で無職の男4人を逮捕した。この場合は警察官や金融庁職員を装って電話しており、”オレオレ詐欺”とは異なる手法だ。どうしても”役人”からの電話だと緊張してしまうこともあってか、騙されてしまう人が多いようだ。
 
 独り暮らしのお年寄りが増えていることで、こうした事件から被害者を守ることが難しくなっている。所在不明の高齢者問題では、家族が死亡した高齢者をそのままにして年金を不正受給する事件が相次いでいる。社会とのつながりが薄くなり規範意識がなくなった高齢者が万引きに手を染めたり、振り込め詐欺の被害者になったりしている。
 
 高齢者を守るのは家族であり、地域社会である。いずれ誰にも老いが来ることを念頭に、人と人とのインフラ整備を急ぐ必要がある。
 
 
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★ 振り込め団4人を逮捕 中国から電話、詐欺容疑 総額3億円以上か・警視庁(時事通信・10/9/4)
★ 中国拠点振り込め詐欺容疑 日本人4人逮捕 警視庁(10/9/4)
★ 振り込め詐欺「手渡し型」が急増 被害者心理の裏かく?(産経新聞・10/9/5)
 
 

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