署内で拳銃奪い発砲、署員重傷 留置途中の男を逮捕 警視庁玉川署(2010.2.13)

※画像はイメージ。Photolibraryより。
 
 東京都世田谷区中町2の警視庁玉川警察署内で、傷害の現行犯で逮捕されていた男の容疑者(43)が、留置施設に向かう途中、連行していた同署刑事組織犯罪対策課の男性巡査部長(35)の拳銃を奪い2発発砲した。弾の1発が巡査部長の左腕に当たった。容疑者はその場で別の警察官らに殺人未遂の現行犯で逮捕された。巡査部長は病院に搬送されたが重傷。
 
 容疑者は、世田谷区玉川の東急電鉄二子玉川駅前で通行人を殴ったとして、傷害の現行犯で逮捕され同署に連行された。当初から酒に酔っており、留置事務室内で調べをしていた時も暴れた。このため同署員6人が左右と後ろを固めていたが、突然容疑者が暴れ出し、巡査部長の腰の拳銃ホルダーから銃を奪取、床に一発発射し、もう一発が巡査部長の腕に命中した。
 
 玉川署長は「一時的にせよ、銃を奪われたことは誠に遺憾」とコメントした。奪われた銃には弾が5発装てんされていた。
 
 同署では08年12月、留置係の男性巡査長(27)が強盗傷害罪などで拘置中の男(21)から500万円を脅し取られる事件が起きている。男は巡査長が勤務中に携帯電話を使っていた内規違反をネタにタバコを吸わせるなど便宜を強要、「これまでの事をバラされたくなければ金を払え」と脅した。男は恐喝容疑で逮捕され、停職処分を受けた巡査長は後日辞職した。
 
 08年の事件と今回の発砲事件とは全く内容が違うものである。ただ警察署内ということが気になる。複数の警察官で連行していたところからたまたま油断してしまったのかもしれない。”たまたま”は2回まで。たまたま銃を奪われて撃たれたが、たまたま助かったということになる。巡査部長の命が助かって何よりだ。
 
 暴れる被疑者や酔っぱらいを日々扱うことが珍しくない警察官という職業。警察官だけではないが、大事に至らぬように常に気分の引き締めが大切である。
 
 警察官の受難はこれまでにも発生している。

・82年10月、名古屋市内で愛知県警千種署員が車ではねられて拳銃を奪われた。犯人は72年から10年間に渡って男女8人を殺害した元消防士で、奪われた銃は、そのうちの行員男性殺害に使われた。元消防士は後に死刑執行。
 
・92年2月、東京都清瀬市の交番で警視庁東村山署の警部補(42)が刺殺され拳銃を奪われた強盗殺人事件が発生。09年に公訴時効が成立したが、銃が奪われたままとなっており、警視庁では情報提供を呼びかけている。
 
・05年5月、岐阜県多治見市で暴行を加えられた多治見署の巡査が実弾入りの拳銃を奪われた。岐阜県警は近隣県警にも協力を要請し、のちに日系ブラジル人2人を公務執行妨害などで逮捕。
 
・07年10月、福岡県田川市で自販機荒らしをしている男2人を発見、福岡県警田川署員3人が取り押さえようとしたところ、抵抗した1人が巡査部長の銃を奪って至近距離から発砲、巡査部長は重傷を負った。2人は無職の男と組員の男でその場で逮捕。
 
・08年6月、福岡県筑紫野市の駐車場で、福岡県警少年課の捜査員2人が暴力団組員4人に襲われ警察手帳を奪われた。後に道仁会系組員ら4人が逮捕された。
 
・08年6月、東京・秋葉原の歩行者天国で無差別殺傷事件が発生。交通整理をしていた警視庁万世橋署交通課の警部補が背後から刺されて重傷。他にも多数の死傷者を出した。容疑者の男は銃刀法違反で現行犯逮捕。
 
・08年12月、神奈川県南足利市内で暴走族を追跡中の神奈川県警松田署の男性巡査(30)が少年2人の反撃に遭い、羽交い締めにされて拳銃と手錠を奪われる事件が発生。県警では間もなく少年2人を公務執行妨害などで緊急逮捕。
 
・09年11月、三重県警鈴鹿署員が外国人3人に襲われて警棒を奪われた。署員はその際に2発発砲した。その後にブラジル国籍の男(22)を入管難民法違反(不法残留)で逮捕。男から銃弾が貫通したような傷が見つかった。
 
 
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★ 酔って署内で拳銃発砲、警官重傷 東京・世田谷(朝日新聞・10/2/13)
★ 東京・玉川署で男が拳銃奪い発砲、警官けが(読売新聞・10/2/13)
 
 
 

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