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判決を復唱し・・元アイドルの女性の有罪判決に想う

 
 「懲役1年6月、執行猶予3年」。トップアイドルとして不動の地位にいたにもかかわらず、一気に転落した女性。台湾、香港、そして中国メディアもトップ級で報じた。それくらいに影響が大きかったのである。薬物の恐ろしさよりも、やはり「なぜあの女性が」とショックだったファンが日本国内外で多かったに違いない。中国のファンは「執行猶予付きの判決は更生のチャンス。また頑張ってほしい」とエールを送った。
 
 9日の法廷の中で村山裁判官は「あなたはドラマなどでさまざまな役をこなしてきましたが、残念ながらこれは現実です」と女性を諭した。しかしこれは女性だけに言えることではない。
 
 毎日のように報道される薬物事案では、誰が捕まってももう驚かなくなった。それどころか、こうした報道に接して「これが現実」であることを前提に、確信的に自らも薬物に、犯罪に手を染めてしまう者が後を絶たない。脳や体を破壊し、家庭や地域、そして社会を汚染する犯罪者になることに実感の無い者が多すぎるのである。
 
 女性の芸名、そして元々の名前は言うまでもなく。裁判員裁判PRドラマに出演したのも名前に「法」の字が使われていることに関連している。「のりこ」という名前はいくつかの漢字を当てはめることができる。法子、徳子、典子、則子、規子、教子、範子、倫子、訓子、敬子、師子、能子・・・どれも規範や規則を意味する漢字が並ぶ。
 
 そして「法」の字を調べてみると、「人々の生活を取り締まるために定めたわく。おきて」とある。さらに字の解説に、「池の中の島にいた獣を押し込めて、外に出られないようにしたさま。獣はその枠の中では自由だが、その枠外には出られない。広くそのような生活にはめられた枠をいう」とある。
 
 女性が本当の意味で更生するとき、それは間違った行いをしている者に対して、それは間違いである、悪いことであると目をそらさずに言うことである。少なくともこれからは、自分の子どもに対して正しい姿でいてほしい。
 
 異例なことだが、裁判官は判決主文を女性に復唱させた。女性は小さな声で「1年6月、執行猶予3年です」と言った。言わされたセリフとしては、女性がこれまでこなしてきた台本のそれよりも、女性個人として、一番重い文言となったに違いない。
 
 
☆ 現実の自分が、「もしかしたらなれたかもしれない自分」に悲しげに挨拶をする。 (フリードリッヒ・ヘーベル)
 
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判決を復唱し・・元アイドルの女性の有罪判決に想う」への2件のフィードバック

  • のりピーと同じく主婦なんですが、普通の主婦は彼女のように奔放なことはできない、例えば、逮捕されるまでの間、どこかに隠れていたなど、彼女を見聞きする限りでは、私とは大きく違う別世界の人のように思います。

    返信
    • 別世界を考えてしまうくらいに、のりピーの事件は衝撃でした。
      彼女には今後、人の規範になるような人生を歩んでもらいたいものです。

      返信

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