30年前の女児殺害、異例のDNA再鑑定へ 栃木県警(2009.9.22)

 1990年5月12日、栃木県足利市のパチンコ店の駐車場から女児が行方不明になり、後に犯人として菅谷利和さん(62)逮捕されて服役し、今年冤罪であることが分かった「足利事件」。この事件の11年前の1979年8月に、足利市内で福島万弥ちゃん(当時5)が絞殺体で見つかった事件について、栃木県警は遺留品の付着物についてDNA鑑定を実施することが分かった。時効となった事件について同鑑定などの再捜査をするのは異例。
 
 栃木県警によると、万弥ちゃんの父親の譲さん(55)が7月、万弥ちゃん事件の遺留品のDNA再鑑定実施を求める嘆願書を県警本部長に提出していた。足利事件の鑑定で判明した真犯人とみられるDNAとの照合も求めている。県警では「遺族の心情などを含め総合的に判断した」とコメントしている。
 
 万弥ちゃんは79年8月3日、神社に遊びに行っていた後に行方不明になり、6日後に渡良瀬川河川敷でリュックサックに詰め込まれた絞殺体で見つかった。栃木県警は足利事件で逮捕した菅谷さんを万弥ちゃん事件などでも再逮捕したが、宇都宮地検が「犯行を立証する決め手がない」として不起訴処分とした。
 
 当時足利市周辺では、女児が相次いで殺害される事件が相次いだが、いずれも未解決のまま公訴時効を迎えている。

・ 1984年11月17日、足利市内で長谷部有美ちゃん(5)がパチンコ店にて行方不明。1年4ヶ月後に自宅から1.7キロ離れた畑で白骨体で見つかる。死因は窒息死。
 
・ 1987年9月15日、足利市中心から約15キロの群馬県尾島町の大沢朋子ちゃん(8)が自宅を出たまま行方不明。翌年11月27日、自宅から約2キロ離れた町内の利根川河川敷で白骨体で見つかる。
 
・ 1990年5月13日、足利市内で松田真実ちゃん(4)が父親に連れられてパチンコ店で遊んでいるうちに行方不明。翌日、渡良瀬川河川敷で絞殺体で見つかる。
 
 真犯人は今どこで何をしているのか。幼い命の無念さが聞こえてくるようである。当時は変質者の犯行とみられていたが、有力な手がかりは得られなかった。時効を迎えた事件については捜査の進展は望めない。それでも何らかの真実に近づけたら、そんな思いが遺族にはあったのであろう。改めて、被害者である幼い命の冥福を祈るばかりである。
 
 
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★ 30年前の女児殺害、DNA鑑定へ=遺族の求めに応じる 足利事件・栃木県警(時事通信・09/9/22)
 
 

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