裾野市役所地下に大空洞 穴埋め工事へ 他にもある空洞問題

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 静岡県裾野市役所の地下に巨大な空洞があり、役所の通常業務をしながら耐震補強する工事を施すことになった。空洞の存在は75年のボーリング調査で分かっていたが、庁舎建設の代替地がなかったことに加えて、安全性には問題がないと専門家からのお墨付きも出たことから計画通りに着工した。
 
 しかし、05年の耐震診断では、老朽化のために大地震発生時に相当な損傷を受ける可能性のあることが判明。空洞をモルタルで埋めて耐震補強する工事が決定した。鈴木副市長は「前例のない工事で全国から注目されている。速やかに工事を行い、市民を守る拠点にしたい」と話す。
 
 この空洞は、富士山の溶岩流が冷えて固まる過程で生じた。庁舎の地下5〜10メートル付近に1つ、さらに深い10〜15メートル付近に1つの空洞が層状に重なっている。大きさは東西70メートル、南北が10〜15メートル、高さは0.5〜2.5メートルで、同市から三島市周辺の地下一帯は同様の空洞が散在するという。
 
 しかし、空洞問題で深刻な場所が岐阜県にある。
 
 岐阜県御嵩町はかつて亜炭採掘の場所として栄えていた。亜炭は石油が主燃料とされる前に燃料として使われていた。1957年には炭鉱数124、年間43万トンを生産し、国内有数の産地だった。しかし違法な採掘も多くあったとされ、現在散在する空洞は深いところで100メートル、広さは6平方キロメートルに及び、面積は町の1割に相当、しかも中心部に集中している。
 
 そのために町の至る所で陥没が発生。一気に陥没するわけではないが、小さい陥没が起きてから徐々に大きく落ちていく「ツボ抜け」と呼ばれる状態だ。かつては石炭や亜炭の採掘が起因する陥没に対して国から補償があり、御嵩町では農地や家屋など182件、約25億円が支出された。
 
 しかしこの補償政策である「臨時石炭鉱害復旧法」は02年3月で期限が切れた。現在も町の至る所で空洞は存在し陥没の危険がある。地元不動産業者も「土地が売れない」と嘆いているが、町が憂慮しているのは「東海地震」だ。岐阜県御嵩町は県南部に位置し、愛知県や静岡県に近い。震度5強の地震でも空洞の大半が陥没するといわれており、町は土などを流し込む計画を立てているが、町の予算では限界があり、国に救済を求めている。
 
 
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★ 市庁舎の地下に大空洞!業務しつつ穴埋めへ(読売新聞・09/9/12)
★ 東京都内の国道地下に空洞 道路保全技術センターがずさん調査(産経新聞・09/8/5) 
※「御嵩町問題」参考=読売新聞中部朝刊・05/4/23
 
 

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