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エコバッグを使った万引が増加 対応に苦慮

 エコバッグを使った万引が各地で横行している。スーパーのかごをカートで押しながら、安い商品はかごに入れるが、値段の高いものは持参したマイバッグに入れ、安い商品だけ精算をしてから何食わぬ顔で店外に出るという。
 
 ”エコ”と名が市民権を得てしまったがために、エコバッグの利用を断るわけにも行かず対応に苦慮しているという。しかし札幌のあるスーパーでは「エコバッグ禁止」を打ち出した。「薄利でやっている以上、死活問題。苦渋の決断だった」と店の責任者は言う。
 
 万引被害はどこの店でも頭の痛い問題である。被害額は月に百万円単位におよぶこともあり、防犯カメラや私服の警備員を配置するにしてもコストがかかる。そこへきてエコバッグが問題になってしまった。
 
 そもそもエコバッグは環境に優しいのか疑問がある。もともと石油成分として商品にできない成分は廃棄されていた。石油コンビナートの煙突からモクモク出ていた煙はそうしたものだった。しかしその廃棄していた成分を有効利用しようとして考えられたのがポリエチレン、そこからポリ袋と呼ばれるようになり、レジ袋として市民権を得た。もともと捨てていたものなので、レジ袋は無料で我々が手にすることができるのだ。すなわち、レジ袋というのはエコの優等生なのである。
 
 その一方で、エコバッグを作るとなると、石油の商品として利用できる主成分を使うこととなり、汚損などで買い換えが進めばそれだけ「良い石油」をどんどん消費することになる。「良い石油」の主力成分は、洗濯機、掃除機などの家電製品、車の内装などに使われる強化プラスティックであり、この成分は”人気”なのだ。
 
 それに加えて、レジ袋を使わないとしたところでどうしてもゴミ袋は必要となる。レジ袋を使わないということが100%進んだと仮定すると、無駄に石油やコストを消費することになる。
 
 それでもレジ袋を使いたくないという個人的な理由で使わないのはいいことだと思うが、地域レベルや国レベルでそれを成せばどうなるだろう。とりあえず、エコバッグを使う人の心得としては、スーパーに入ったら折りたたんでおいて、清算後に広げて使うのがマナーであろう。
 
 
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