空港で暴行の警察庁キャリア 書類送検、依願退職

 先月24日に成田空港で、警察庁の男性警視(36)が持ち込みが禁止されている100ミリリットル以上の化粧水を持ち込もうとして女性検査員に暴行した問題で、千葉県警は22日、この警視を暴行容疑で書類送検した。同日、警察庁は警視を3ヶ月の停職とする懲戒処分を決定、警視は依願退職した。
 
 警察庁では、「暴行や無届けの海外旅行に加え、テロ対策に協力すべき警察官が自分の身分を示してチェックを免れようとした行為は極めて遺憾な信用失墜行為だ」とコメント。警視は同庁の調査に対して、「200ミリリットル以上の持ち込みが制限されていると友人から聞き、勘違いしていた」と説明した。勘違いはいいが、暴行していい理由にはならない。
 
 警察庁のキャリアというのは、入庁すると留学する機会が与えられることがある。例えば渡米して語学留学しても良い。必ずしも警察業務に関することを学ぶ必要はなく、フードビジネスでも経済でも好きなことを学べばよい。滞在費も支給され、自己負担額はない。
 
 そうして帰国すると、階級は警部補となり警察署に配属され、朝礼などでは訓示を行う。警察署ではこのキャリア組を無事に中央(警察庁)に返せるように不祥事や事故が起きないようにする。警察キャリアは一般に30歳程度で警視に昇格する。
 
 海外などで見識を広げ、国内で発生する問題を多角的に考える力は必要である。考え方の違う国に行くことで、硬直した慣習的な捜査に役立つこともあるだろう。国家公務員の難関を突破するという志も大切であるが、その後の行動もキャリアらしく品格が無くてはならない。強いオーラがあってこそ、人に頼られ畏敬の念を抱かれる組織の幹部になるのである。
 
 かつての新聞記事に所轄のベテラン刑事の話が載っていた。「むかし警察署に来ていたキャリアは深夜、事件の捜査本部に一升瓶を抱えて突然やってきて、『ちょっと一杯やりましょう』という気さくな人もいた。最近のキャリアはそそくさと定時に帰ってしまうね」と書かれていた。キャリアという言葉は英語で「経歴・仕事」といった意味だが、人を見下すのではなく、人に見上げられてこそのものであり、人間としての経歴が特に重要な職務ではないだろうか。
 
 
 
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★ 「自分は警察庁のキャリアだ」36歳警視、空港検査員に暴行(本ブログ・09/1/15)
 
 

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