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南田洋子さんの認知症「介護は恩返し」長門裕之

 俳優の長門裕之というと、かつては主演を多く抱えたビッグネーム、そして現在では存在感のある俳優として有名だ。独特のセリフの言い回しや、コミカルな部分というのは他の俳優に真似のできない部分であろう。私が過去に見たドラマでは、堀ちえみ主演の「スチュワーデス物語」で主人公千秋の義理の父親役、小泉今日子主演の「少女に何が起こったか」で音楽大学の教授役など、この人ならではの個性的な役が印象で気である。「スチュワーデス物語」では、妻である南田洋子がゲスト出演している。
 
 おしどり夫婦として有名だが、長門裕之(74)が、妻の南田洋子(75)の認知症を明らかにした。テレビ朝日系の「徹子の部屋」に出演し、介護について涙ながらに語った。3年ほど前から南田が物忘れをするようになり、長年住んでいた東京・世田谷の豪邸を売却し、住みやすいマンションに引っ越した。
 
 「指の中からポロポロ落ちた物を、俺が一生懸命拾い集め、手の中に戻そうとするけれど追っつかない。どんどん忘れている」。「スリッパを履きたいのに、テレビを指して『あれ』と言ったりして戸惑うけど、それも洋子なんだと納得してやっている。お風呂で背中を流すとき『お背中長嶋茂雄』っていうとコロコロ笑う。かわいいんだ」。
 
 今でも女優のプライドを忘れることはなく、外出時は車いすをいやがる。「洋子が全てを忘れていく中で、二人っきりの生活を楽しく過ごし、最後のときに『楽しかった』と思わせてまっとうしたい。そばにいて支えることに男として夫として充実感がある。洋子への恩返しなんだ」と語った。南田と同い年の黒柳徹子ももらい泣きをした。
 
 長門はかつて女遊びをしていたことを暴露本にしたために、芸能活動ができなかった時期もある。また南田に対するDV(ドメスティックバイオレンス)があったことも明らかになっている。南田は10年ほど前まで、長門の父の介護を15年に渡ってしてきた。その南田が自ら要介護者となってしまうのは何とも解せないことである。
 
 65歳以上の高齢者は7年後に4人に1人と試算されている。少子高齢化は避けられないが、認知症の患者も現在180万人が、15年後に337万人まで増えるとの予想だ。介護費用や介護そのものの負担も考えなくてはならない喫緊の命題である。
 
 通常よりも速く歩く「速歩」という方法が認知症を予防する1つの方法となっている。脳に酸素を送ることが少なくなる老年期に効果的なのだという。だから1日1時間でも散歩などをするといいようだ。不安な心理状態が続くと発症すると言われる認知症。全国の患者さんが少しでも楽しい余生を送れるためにも、特効薬の開発が望まれる。
 
 
☆ 愛し合っているというのはお互い見つめ合っていることではない。お互いが同じ方向を見つめることだ。(サン・テグジュペリ)
 
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南田洋子さんの認知症「介護は恩返し」長門裕之」への7件のフィードバック

  • ドキュメンタリー番組は好きで、よく観ています。
    テレビカメラを通して様々な真実や、社会の裏側、人間の心の奥底を描いていく。
    表現の自由・報道の自由の中で、カメラは様々な事象・人間に、時に自由に、そして時に
    鋭く、特に公権力に対するときは、ある意味暴力的にでも相手に切り込んでいく。
    しかし、そんな時に絶対にしてはいけないことは、
    「人間の尊厳を踏みにじること」だと思う。
    それはテレビカメラであっても、報道・表現の自由であっても
    許されることではない。
    人の尊厳を踏みにじって何の表現か…
    そんな中、この「長門さんの妻南田洋子さんに対する介護のドキュメンタリー」は
    「人の尊厳を踏みにじる」僕にとっては非道でとても無慈悲と感じる番組でした。
    一見、美談。うつくしい夫婦愛。妻思いのけなげな男物語…。介護のあり方の手本…
    のような話しに聞こえる。
    しかし…
    この介護ドキュメント。そこに南田さんの意思はあったのか…
    女優として夢を売り、そのプライドをもって長年いきてきたであろう女優の思い…
    長門さんは、その思いをしっかりと受け止め見つめ、その思いと向きあった上で、
    妻の姿をテレビの前にさらすことを決断したのだろうか…。それならば、
    長門さんは、妻をさらすことで何を得たかったのであろうか…

    返信
  • >よっちゃん さん
    コメントありがとうございます。
    長門さんは番組の中で、「推測でモノを書かれるのが困る。だからありのままの彼女を見てもらうことにした」と言っています。
    認知症患者の介護実態は、こうした番組がないとその苦労が分かりづらいこともあり、長門さんの英断だと思います。
     
    南田さんの意思が不在という点は私も考えていました。しかしながら残念なことではありますが、認知症の患者さんが自らの意思で物事を決定することは不可能です。
    そういう意味で考えますと、他人ではなく、夫である長門さんが南田さんを公開したことに不思議はありません。

    返信
  • 『この介護ドキュメント。そこに南田さんの意思はあったのか?』
    介護される人にも、人格があり尊厳されるべき。で、なければ認知症患者に直る道は開かれない。
    『長門さん』
    貴方は、駄目な人ですね!
    『金』しか考えていないようです。

    返信
    • 南田さんが芸能界のそのうらで、いろいろな苦労をしていたことを知った今回の件。
      夫婦というのは何だろうと考えさせられました。

      返信
  • ピンバック: 老老介護の現実  進行する高齢化の問題 – 言葉のリサイクル

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