言葉のリサイクル

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思い出の腕時計

 
 昭和57年の12月に父からクリスマスプレゼントをもらいました。アルバの「20面相」(にじゅうめんそう)という腕時計です。当時テレビでは松田聖子がCMに出演していたものですが、この腕時計の特筆すべきはアナログ針の上にデジタルカレンダーなどが浮き上がる、というものでした。今あっても珍しくないですが当時は画期的でした。ちなみに今、このタイプの腕時計はありそうでないです。
 
 初めて中学校にしていった腕時計、珍しいものだったので少しは自慢になりました。時報で「ピッ!」というところだけでも面白かった。画面全体に1ヶ月分のカレンダーが出たり、時刻だけを出すこともでき、ストップウォッチにもなったのです。
 
 大人になってからこの時計の存在すら忘れていました。しかし、部屋を片付けたら出てきました。動きませんでした。早速、アルバに電話をかけて修理を依頼しました。もちろん、20年以上前の時計の部品などメーカーは保管していません。法律で部品の保管をメーカーに義務づけられているのは7年です。
 
 電話してみると、担当の女性が「さすがに古いものなので、部品もありません。どうなるか分からないですが、それでもよければ承ります」とのことで、送ることにしました。
 
 送ってみてしばらくしてから電話がありました。担当の女性が「やはり部品がないと修理できないことが分かりました。電池を入れても反応がないのです」とのことで、がっかり、諦めました。
 
 分かってはいましたが、もしかしたら動くかもしれないという願いは叶いませんでした。この会社の対応は早く、送ってから5日ほどで連絡を頂きました。電話の声が「本当に申し訳ない」という感じが伝わってきて好感が持てました。「あの、お代は?」と聞いたら「今回は修理できなかったので結構です」とのこと。
 
 腕時計を集めているわけではないのですが、いつの間にか20個以上の数になりました。一つずつ時計が動かなくなると、その当時の思い出もなくなっていくようで寂しいものです。
 
 
 
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