言葉のリサイクル

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たばこ1箱1000円に?

 
 簡単に取れるところから取るというのが税金、とりわけ消費税に酒税やたばこ税といったところだ。これらの税金は国民に近いところにあり、消費税に至っては小さな子でも何かを買えば税金を納めたことになる。
 
 基礎年金の国庫負担が来年度より3分の1から2分の1に引き上げられる。これを賄うための消費税率アップは国民の理解が得られるかどうかにかかっており、容易なことではない。そこでたばこによる増税案が浮上した。喫煙に対する厳しい世論を味方につけることは容易で、野党も概ね賛成であるうえに、一気に「1箱1000円(現在は300円前後)」にしようというのだ。
 
 産経新聞(08/6/9)のニュースを読んでいたら笑ってしまった。以下は引用。
 

社会から厄介者扱いされて肩身が狭い喫煙派だが、年金財政の破(は)綻(たん)を救う崇高な役目を負うのだとすれば、これは堂々としていていいことになる。国家の危機を一手に引き受ける正義の味方「スモーカーマン」の登場だ。

 スモーカーが「スモーカーマン」だと確かに正義の味方っぽいが、この文は笑わせようとしているのか、喫煙者をおちょくっているのかどちらだろう。「スモーカー」だけでも「喫煙する人」の意味になるのに、「マン(人)」をつけているあたり、執筆者のスモーカーに対する小さな怒り、または逆に悲哀を感じる。
 
 たばこを吸っていると喫煙者同士の社交場のようになることがある。知らない人から「すみません、ライター貸してくれませんか?」はよくあることだし、持っているたばこケースはたばこの葉っぱが散らばるのが嫌な為なのだが、吸わない人が見ると興味を示してくれることもある。
 
 1000円たばこが実現すれば、スパスパ吸いながら会話など出来ない。一本をじっくり味わうために、こっそり隠れて吸うことになるのかもしれないが、この隠れて吸うのがまた美味かったりもする。値上げは痛いが、たばこ税増税賛成の勢いに煙に巻かれそうである。
 
 
☆ 一つのものが同時に善であったり、悪であったり、そのいずれでもなかったりすることがある。例えば、音楽は憂鬱な人には善であるが、喪に服している人には悪であり、耳の聞こえない者にとっては善でもなく悪でもない(スピノザ )
 
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★ 【正論探求】「たばこ1000円」の実現可能性(産経新聞・08/6/9)
 
 

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