墓の墓場

 
 日本は国土が狭い。その上で墓地を確保するのはいつか考えなくてはならないことだ。海への一部散骨や合同葬などもあるが、先祖代々の墓を維持するひとも多い。
 
 墓石の墓場という記事を見つけた。単に捨てられるだけではなく、リサイクルしてコンクリート代わりに河川の護岸、または魚礁に利用するアイディアがあるという。
 
 魂が一度宿ったものを粉砕するのには躊躇がある。だから、供養の意味もあって自然に帰すというリサイクルがあるようだ。
 
 祖父が亡くなったときに、立派な墓を建てた。これから定期的に墓参りをすることになるが、これもいつまで続くか分からないという不安はある。
 
 墓参りとは、墓石を見に行くためではなく、先祖を敬い尊う行為である。それも我々が生きているからできることであって、いつか足を運ぶことが辛くなることが起きたときは、立派な墓石への訪問者も少なくなるかもしれない。
 
 生きることにはいつの日か限界が訪れる。しかし、死は永遠だ。魂は墓に宿るのかどうかは分からないが、生きている者の気持ちの持ちようで、ご先祖様の供養も永遠になることであろう。
 
 
☆ なんでも思い切ってやってみることですよ。どっちに転んだって人間、路傍の石と同様、骨となって一生を終えるのだから。(坂本竜馬)
 
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★ 墓の墓場(読売新聞・06/5/17)
 
 

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