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改札発電、4年前に小学生が発案

 先月、改札を通る乗客の重みを利用した発電のアイディアが、東京駅で実験として始まった。床に敷いたシート状になっている「圧電素子」と呼ばれるものを振動させて発電する仕組みだ。ターミナル駅は人が多いが、中でも改札は人が必ず集中するところ。「電気の素」は集まりやすいのだろう。JR東日本と慶應大学が共同開発した。
ところがこのアイディアを、4年前に都内の小学6年生が発案していたことが分かった。現在、都立校1年の女子生徒は「夢が実現した」と喜んでいるという。
 
 当時行われていた「第3回サイエンスビジョン・コンテスト(読売新聞主催)」にこのアイディアを応募し、見事グランプリに輝いた。JRはこの事実を知らず、先月の実験にこぎ着けた。「小学生が同じ事を発案したとは驚きだ」とJR。女子生徒は「子供の夢は実現するんだと感激した。今後もいろんなアイディアを」と意欲に満ちている。
 
 実際の発電量は「東京駅の全ての改札にシートを敷いても、100ワットの電球を十数分間つける程度」(JR東日本)とのことで、実現にはまだまだ時間がかかりそうだ。
 
 わずかなアイディアが大きな発明に繋がることは多い。ノートやPCモニタに貼って使われる「ポストイット」も元々は強力な接着剤を開発する課程での「失敗作」だった。
 
 アイディアは無数に散らばっていると思うが、それに気付くことは難しい。発明の類は無心でいるときが浮かびやすいそうである。凡人ゆえに発明の才覚はないので、リサイクルするのが精一杯というところ。圧電素子シートのアイディアは、小学生がまず小さい光を点灯させたのである。
 
 
(上記エントリは06年11月7日の読売新聞夕刊から一部引用しています)
 
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