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古畑vsイチロー

 
 ドラマ「古畑任三郎vsイチロー」の話。
 
 お馴染みのドラマ展開。最初から犯人は分かっていて、それを古畑任三郎がそのからくりを崩していく。
 
 犯人はイチロー。しかし、兄がイチローをかばうべく供述をする。頭脳戦を得意とする古畑は、いつもクールなイチローの平常心を「ヒートアップ」させることで、自供させようとする。
 
 ユーモラスな一面をものぞかせる冷静な古畑だが、根底にある正義感をあらわにすることがある。
 
 木村拓哉が演じた科学者が観覧車に爆弾を仕掛けた犯人だったとき。犯行動機を話す木村に古畑は平手打ちをした。
 
 フェアプレイを好むイチローに古畑は、
「私もフェアプレイでいきます。あなたが犯人ですか、とは聞かない。しかし必ず自供させてみせます」
と言い放つ。
 
 少し素敵な犯罪者たち。
  
 犯罪を心の底から憎んでいる古畑任三郎は銃を持たないが、理論武装で犯人と対峙する。
 
 ところでイチローだが、演技が上手いことに驚いた。俳優として充分やっていけるのではないか。いや、今回の話の中でリトルリーグの子供たちに野球を教えているシーンがある。これを見ていると、やはりイチローには野球の人生が似合っている。打って走って守って、ますます驚かせて欲しい。
 
 最後にもう一度、これはあくまでドラマでのお話し。
 
 
☆ 私はですねぇ、自分の手も汚さずにのうのうとしている犯人に我慢ができないんです。(古畑任三郎)
 
 

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